カンファレンスレポート「建築デザインや環境の側面から認知症になっても暮らしやすい社会の実現を考える」

2019年6月26日、「第42回 慶應産業精神保健カンファレンス」が開かれました。

演題:建築デザインや環境の側面から認知症になっても暮らしやすい社会の実現を考える
演者:株式会社メディヴァ  木内大介氏、慶應義塾大学ストレス研究センター  佐渡充洋 医師


 

最初に佐渡が、英国スターリング大学「認知症サービス開発センター」における取り組み(認知症の人々の「生活上の困難さ」を建築デザインなどの工夫で補う取り組み)について、同センターを見学した際の体験を軸にお話しをさせていただきました。
 

次に、日本において「認知症に優しいデザイン」を導入した施設開発を進めておられる株式会社メディヴァの木内大介氏から、同社の取り組みと日本で取り入れる場合の留意点などについてご講演いただき、議論をさらに深めました。臨床業務に携わる参加者の方々とは、同じ診療科でも疾病の種類によって適応できるデザインが異なることや、暮らしやすさに大きな影響を及ぼす建築デザインの可能性について、闊達な議論を交わすことができました。
 

 

(佐渡充洋)