well-being向上の効果を研究する
《マインドフルネス教室》

おかげさまで定員に達したため、申し込み受付を終了いたしました。今後、新たな研究等を実施する場合は、こちらのページにてお知らせいたします。

この度は、私たちのマインドフルネスの研究に関心をお寄せいただき、ありがとうございます。

瞑想やヨガの手法を応用したマインドフルネスは、うつ症状や不安症状など、ストレスによる諸症状の改善効果が確認されています。

近年では、医療の枠を超え、主観的well-being(幸福感や人生の充実感を意味する)を高める効果が期待され、Googleやインテルといった世界的な企業での活用や、日本でも様々なワークショップが開かれるなど、注目を集めています。

しかし、日本ではまだその有効性の検証がなされていません。そこで私たちは、主観的well-beingやストレス改善に対して、マインドフルネスがどのように作用し効果を表すのかの研究を、文部科学省科学研究費の助成を受け実施しています。その研究の一環として実施する「マインドフルネス教室」は、ご参加の皆様にとっても、心の健康とwell-being向上に役立つプログラムになると考えています。

 

当教室は「研究の一環」であり、その対象者としてご参加いただくことをご了承の上、ご検討ください。

実施プログラムについて

マサチューセッツ大学のカバットジン博士によって開発された「マインドフルネスストレス低減法」およびオックスフォード大学のウィリアムズ博士らによって開発された、「マインドフルネス認知行動療法」に基づくプログラムです。この教室は、ウィリアムズ博士が執筆し、メインインストラクターの佐渡が監修・翻訳を行った書籍、『自分でできるマインドフルネス:安らぎへと導かれる8週間のプログラム』(創元社)に沿って、実施されます。

◇共同通信社の取材により第1期マインドフルネス教室の内容が記事になりました。ご参照ください。
◇パイロット研究の結果をまとめています。

インストラクター紹介

研究責任者/佐渡充洋

  • 慶應義塾大学医学部精神神経科学教室 医師 マサチューセッツ大学医学部認定マインドフルネスストレス低減法qualified teacher、オックスフォード大学マインドフルネス認知療法認定コースステップ1終了
インストラクター/佐渡充洋、二宮朗、小杉哲平、永岡麻貴、他
  • 慶應義塾大学医学部精神神経科学教室 医師および臨床心理士 マインドフルネス認知療法ワークショップ(2016年)、GRACEワークショップ(2016、2017年)参加、マインドフルネスストレス低減法ツールズ(2018年)参加

教室の内容

10〜20名のグループで、週1回120分のエクササイズを8週間連続で行います。

エクササイズは、毎回異なるプログラムとなっています。実践、講義、体験の共有を重ねることで、マインドフルネスへの理解を深め、参加者自ら“気づき”を得られる「心のエクササイズ」となっています。

  • 瞑想…「身体と呼吸」「音と思考」「思いやり」の瞑想など
  • ヨガ…軽めの身体のストレッチをしながら身体感覚に注意を向けるもの
  • マインドフルネスについてのレクチャー
  • 瞑想体験の参加者同士での共有
  • プログラム期間中、日々の瞑想やヨガなどのホームワークあり

教室終了後、フォローアップ期間として、月1回120分のフォローアップ教室を2カ月間行います。 会場は、慶應義塾大学信濃町キャンパスになります。 参加費はかかりませんが、テキスト(約3,000円)をご購入いただきます。

*これまでに実施した教室の様子

参加ご希望の皆様へ

本来であれば、ご希望の全ての方にご参加いただきたいのですが、当教室が「研究の一環」であることから、参加いただくための「条件」がいくつかございます。以下、詳細を必ずお読みいただき、ご検討くださいますようお願いいたします。

参加条件について

下記項目全てを満たしていることが、参加いただくための条件となります。

  • 満20歳以上65歳以下の方
  • 過去に精神疾患にかかったことがない、もしくはかかったことがあっても回復して2年以上が経過している方
  • 重い体の病気(現在治療中のがん、慢性疼痛・線維筋痛症、心不全など)がなく、研究への参加に支障がない方
  • 過去に8週間以上のマインドフルネスのプログラムに参加したことがない方、長期(半年以上)にわたる座禅、瞑想などの実践をしていない方
  • 毎日のホームワーク(瞑想を含み、所要時間30〜60分程度)への取り組みが可能な方
  • 2回の選考を受けることができ、選考を通過した方(①をご参照ください)
  • 1月29日開催のオリエンテーションに参加できる方(②をご参照ください)
  • A、Bグループどちらに振り分けられたとしても、基本的に全日程に参加可能な方(③と④をご参照ください)

1. 参加ご希望の方には、2回の選考をさせていただきます。

1次選考(ウェブ上)

当ホームページからご応募の後、こちらからお送りする「1次選考用の質問フォーム」にご回答いただきます。選考結果はメールでお知らせいたします。 ※ 選考結果によっては、教室にご参加いただけない場合もありますことをあらかじめご了承ください。

2次選考(面接)

1次選考の結果、参加条件を満たす可能性がある方には、事前面接を行います。 ※ 面接の結果によっては、教室にご参加いただけない場合もありますことをあらかじめご了承ください。

2. 選考を通過した方は、必ずオリエンテーションにご参加ください。

オリエンテーション日時:1月29日(火)18:30〜21:00

本研究の詳しい説明を行います。研究参加に同意いただくと、グループ分けを行います(詳細については後述します)。また、研究のために必要な事前アンケートも行います。

3. 参加確定の皆様を、グループ分けいたします。

研究では有効性を比較するために、参加確定の皆様には、2つのグループ(Aグループ、Bグループ)に分かれていただき、別々の日程で、順次プログラムを実施します。グループ分けは、コンピューターが無作為に決めるため、参加者ご自身、あるいは医師や研究者が決めることはできません。

4. 日程をご確認ください。

開催時間は、全教室共通で、18:30〜20:30(一部21:00まで)を予定しています。両グループ共に、8週間のマインドフルネス教室受講後、2回のフォローアップに参加いただきます。  

Aグループの方

  • マインドフルネス教室…2/5(火)〜3/26(火)の毎週火曜日
  • フォローアップ…4/23(火)、5/21(火)

Bグループの方

  • アンケート実施日…2/26(火)、3/26(火)、5/21(火)
  • ※マインドフルネス教室に参加のためには、3日間全ての参加が必須となります。
  • マインドフルネス教室…5/30(木)〜7/18(木)の毎週木曜日
  • フォローアップ…8/22(木)、9/19(木)

以上、ご参加にあたっての条件が多くなっておりますが、ご検討くださいますと幸いです。ご応募をお待ちしております。

研究ご参加までの流れ

<図>