掲載のお知らせ 『産業精神保健』vol.33 No.3 Sep. 2024

 

日本産業精神保健学会誌『産業精神保健』33巻3号に当センターの山田成志が寄稿いたしました。

タイトル:「オープンダイアローグにおける対話性を実現する因子に関する文献的考察」

 

 

要旨:
オープンダイアローグ(Open Dialogue: OD)はフィンランドで開発された精神医療システムであり,対話主義に基づいてセラピスト,患者,家族が対等な関係の中で対話を行う治療ミーティングが特徴である。本稿ではODにおける対話性を実現する因子に関する文献的考察を行った。その結果,ODの効果を最大化するためにはセラピストのオープンネスとオーセンティシティのバランスが重要であること,リフレクティングにおいて報告的および推測的マイサイドテリングが有用であること,セラピスト同士の信頼関係が治療効果に寄与することが示唆された。また,セラピストがよく用いる言い回しが対話の深まりに寄与することが示唆された。これらの因子を理解することで,より良い対話実践につながることが期待される。

 
「産業精神保健」編集委員会
 『産業精神保健』第33巻 第3号:292-297

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ぜひご一読ください。