Well-beingの評価尺度であるICECAP⽇本語版のスコアリングシステムの開発研究

近年Well-beingの重要性に注目が集まっています。医療や健康に関する経済評価を行う際には、EuroQol 5 Dimension (EQ-5D)などの健康関連QoLなどを使って効用値を求めることが必要になります。
しかしこうした尺度を用いた効用値には、well-beingの状態が必ずしも反映されない可能性が指摘されてきました。
Well-beingの状態に基づいた効用値を換算するひとつの方法に、ICECAPという尺度の活用があります。
これは英国で開発された尺度ですが、その尺度を用いて日本人のデータに基づく効用値のスコアリングシステムは、まだ開発されていませんでした。そこで今回成人用のICECAPである日本語版ICECAP-Aのスコアリングシステムの開発を行いました。

現在解析を実施し論文化を進めているところです。

*本研究は、経済産業省令和4年度ヘルスケアサービス社会実装事業(予防・健康づくりに関する大規模実証及び認知症関連事業)の枠組みの中で、株式会社日本総合研究所からの資金提供を受けて実施される受託研究です。