『第28回国際意識学会(Association for the Scientific Study of Consciousness)』参加のご報告

2025年7月、第28回国際意識学会(Association for the Scientific Study of Consciousness)において、当センターの是木明宏が筆頭発表者としてポスター発表を行いました。発表タイトルは 「The Association Between Interoceptive Prediction Errors and Voluntary Action: An Electroencephalography Study」 でした。本研究では、健常成人30名を対象に、心理課題で測定した内受容感覚と、脳波による運動準備電位との関連を探索しました。その結果、内受容感覚の予測エラーと運動準備電位との間に有意な相関が認められました。

 

本研究は横断的検討ではありますが、内受容感覚が自己の内的状態を把握する感覚であり、運動準備電位が自発性と関連することを踏まえると、反射的ではなく自発的に行動を起こすためには、環境の変化に応じて自己の内的状態を正確に理解・調整することが重要であることが示唆されました。