事業計画

2014年度事業計画

前年度より継続する活動内容について、継続する背景・根拠と目標

KEAP(Keio Employee Assistance Program、従業員支援プログラム)事業、は、1社からは継続、もう1社からは拡大継続を要請されており、これを継続する。また、KEAP導入後の再休業率の低下については、引き続き調査年数を延長して調査し、結果を英文誌に公表する。慶應産業精神保健カンファレンスは、多くの参加者を得ており、これを年4回継続して開催する。

2014年度の新規活動目標と内容、実施の背景

2014年は、前年度に得られたデータに基づいて、さらに多くの就労効率とメンタルヘルスに関する客観的データを集積し、KEAPの有効性および従業員の精神衛生に関する研究を発展させる。また、2014年度は、社員数千人の企業向けの効率的で汎用性の高いcore KEAPプログラムを開発する。さらに、うつ病ケースに対する職場復帰前訓練(リワーク)に関して、新たなプログラム(Return to Health Program)を開発し、これを実行する。社会的貢献としては、慶應産業精神保健カンファレンスを継続し、これを基盤とした公開シンポジウムを開催する。

2013年度事業報告

当該年度事業計画に対する実施内容、および研究成果と達成度

ストレス研究センターは、1)産業メンタルヘルス運営部門、2)KEAP開発・研究部門、3)産業メンタルヘルス研修部門から構成されている。
運営部門では、都内大企業従業員約2万人(1万人の企業2社)に対して、KEAP事業を行い、再休業率の低下を実証的に示し、また、企業内管理部門からも好評を得ており、次年度への継続を要請されている。
KEAP開発・研究部門では、KEAPの有効性に関する検証を行った。この結果は、KEAP導入後の再休業率の低下を示したSado et al, Neuropsychiatric Disease and Treatment,2014 に公表した。
産業メンタルヘルス研修部門では、さらに、いくつかの研修会(慶應産業精神保健カンファレンス)を開催し、産業メンタルヘルスに関する知識の獲得や教育的なプログラムを提供してきた。
以上の活動により、十分な達成度を得たと考えている。

公刊論文数、学会発表件数、イベントなど社会貢献の実績

公刊論文数:  9
主たる公刊誌名: Neuropsychiatric Disease and Treatment、BMC Psychiatry、臨床精神医学、産業精神保健誌

学会発表件数: 国内 13  国外 4

イベントなど社会貢献の実績: 慶應産業精神保健カンファレンス3回、2013年6月5日(水)、2013年8月3日(土)、2013年12月4日(水)、いずれも慶應大学病院で開催

センター活動を通じて特に成果を挙げた事柄

KEAP事業を行い、再休業率の低下を実証的に示し、KEAPの有効性を国際雑誌(peer-review journal)上で示したことは重要と思われる。
また、上記2社からの企業内管理部門からも好評を得ており、次年度への継続を要請されていることが、定性的な成果としては重要である。
慶應産業精神保健カンファレンスには、40-50人の精神科医、産業医、産業保健師が集い、産業メンタルヘルスに関する活発な議論が行われたことは、産業精神保健領域の教育に多大な貢献をしたと考えている。